さくら荘の感染症対策。

 全国の医療機関や福祉施設で、クラスターと化しているとのニュースを多く耳にし、さくら荘でも他人事ではなく、職員一同危機感をもって行動しています。
 さくら荘でも看護師を中心に、何度も何度も話し合いを重ね、今、さくら荘で出来る範囲の対策ではありますが、その対策の一部をご紹介させていただきます。

 
 まずは、予防策です。

 何よりも飛沫による感染リスクが高いということで、食堂の席にこのような柵を設置しました。
 本来ならば、個別での食事が望ましいことは承知のうえですが、利用者さんの絶対なる安全を考えるとなかなか難しく、感染者が出ない限り通常通りの食事スタイルをとっています。
 今、多くの小売店のレジには、透明フィルムで客と従業員の飛沫対策を行っています。さっそくさくら荘でもこの案を取り入れ、職員手作りで作成しました。
 この透明フィルムは大きなラップのようなものを使用しているため、汚れてしまったら簡単に巻き直せることがメリットです。


 
 次に、職員や来荘者の体調チェックです。利用者さんは現在ほぼほぼ外部との接触がない為、利用者さんから発症することは極めて少ないと考えられます。そうなると、職員かさくら荘に出入りする業者さんが持ち込んでしまうことが、最も恐ろしい事です。

 そうならないために、職員は出勤時に必ず体温を測り平熱以下であることを確認します。37.5度以上では出勤停止になります。業者さんにも協力を仰ぎ、来荘時に体温を測らせていただいています。お忙しい中、業者さんにはご協力いただき感謝しています。




 最後に、感染者が出てしまった場合の対策です。
 
 体調不良者が出てしまった場合、即隔離部屋に隔離します。その隔離部屋の設置を行いました。



 二階の2部屋を隔離部屋として設置しました。室内には、防護服を脱ぎ着出来る様カーテンレールを取り付け、透明カーテンで仕切りを作成しました。
 室外には、様々な用具を取りそろえ、手袋の脱ぎ方や消毒の仕方など、事細かく指示が張ってあります。
 感染者を看護する職員も最小限でローテーションを組み、待機場所や荘内での行動制限マニュアルに従って看護します。夜間も専任の職員が看護にあたる予定です。

 上記の対策はごく一部にしかすぎませんが、今、さくら荘で出来ることを考え、実施しています。きっと専門家からみたら、「こんなんじゃだめだよー。」とダメだしされる箇所も多々あるとは思いますが…。こんないい方法があるよ!という方は、ぜひぜひ教えてください。

 この対策が実践されないことが望ましいですが、備えあれば憂いなし!この経験がベストな未来へと繋げてくれることでしょう。


それでは、また!!

 

2020年05月09日