非常食講習会

 梅雨の季節らしく雨の日が続き、そろそろお日様が恋しくなってきました。湿度も高めで、利用者さんの多くが集まるプレイルームの熱気は増すばかり…。窓ガラスが常に曇っている気がする…。ドライ機能で快適に過ごせるよう気を付けています。

 さてさて、本題に入りましょう。去る6月25日、栄養士と研修を受けた職員が中心となって職員を対象に非常食の講習会を行いました。さくら荘は、福祉避難所に指定されている為、緊急時には障害を持つ方を最大14名受け入れ可能となっていて、いつ大きな災害が起きてもおかしくない今、さくら荘では100人分(3食3日分)の非常食が備蓄されています。今回、その非常食の置き場所の確認や正しい調理の仕方、利用者さんに適した提供の仕方などを職員間で講習を行いました。

 カレーライスや卯の花、ハンバーグ、サバ味噌煮など数種類を実際に作り、いざ試食!!味付けの濃さや形状、出来上がりまでの時間、量などを利用者さんのニーズに合っているかを意見を出し合いました。実際に震災が起きた場合、「いつもと違う」ことが一番のストレス、不安につながります。どんな時でもいつもと変わらぬ日常を利用者さんに届けるために、こうやって職員間で話し合う事がとても大切です。

 また、実際に東日本大震災で被災した施設の話を、研修を受けた職員から聞くことが出来ました。地震発生から避難までの対応や、利用者さんのケア、そして今現在どのような対応をとっているか、福祉施設ならではの実例をさくら荘に置き換えて話し合う事もしました。

 災害が起きない事が一番ですが、万が一の事態に備えての知識を持つことも大切だということも、改めて感じるいい機会になりました。さくら荘でも月に一度、避難訓練や通報訓練を行なっています。でも正直、利用者さんも訓練慣れしているので、頭では「いつもの訓練でしょ~。」を甘く考えていると思います。私達支援員も、実際に大地震が起きた時、平常心でいられるか、利用者さんの命を守ることが出来るか不安です。だからこそ、訓練でも緊張感を持ち、取り組むことが大切なんだなと思いました。そしてこのことを利用者さんにもしっかり伝え、自分のいのちを守れるよう支援していきたいと思います。

 それではまた!!

2019年07月01日